ジギタリス~暗闇に何が見えますか?2020/12/26

幼い頃から、私には暗闇の中に七色の美しい模様のような物が見えていたことは、以前の記事で書きました。

ずっと気になっていたことを、今年の1月、精神科で発達障害の診断を受けた際、精神科の先生に聞いてみました。
私が暗闇に見ているものは何なのか。

先生は聞いたことが無く分からないと言いました。
「今も見えますか」と聞かれたので、
「幼い頃に見えたものほど綺麗ではないけれど、同じように色とりどりの模様のようなものが見えます」と答えました。
先生は言いました。
「わたし達が物を見ているのは脳の働きによるもので、それは人によって違うから、見えているものも人それぞれ」

精神科の先生ならば答えを知っているのではないかと思っていたので、私はとても落胆しました。
そして、今、思うのです。
「先生は、暗闇に何が見えますか?」と、聞いてみればよかったと。

もう30年くらい前だったでしょうか。
少女向き漫画雑誌を見ていたら、最終頁あたりの広告欄に、イラストカットと「ジギタリス」というタイトル、そして、「目をつむると見えてくる星雲にジギタリスと命名した」という内容の紹介が載っていて、私は、もしかして、私の見ているものと同じもの?と思い、ずっと気になっていました。

ただ、当時の私は、今より30歳以上若かったわけで、今よりずっと忙しく、考えなければならない事、しなければならない事が沢山あり、気にはなっても、そのままになっていました。
今に至るまで、「ジギタリス」を読んでいませんが、
今はネットという便利なものがあるので、ググってすぐに調べられます。

   **********

ぼくも子供の時から裸眼で星はほとんどみえませんがね、
目をつむったら見える星雲はあるんです
眠れない時無理に目をとじていると
どこからともなくわいて出て消滅する不定形の発光体です 
子供の頃ぼくはそれをよく観察しました
すると、ある一定の流れと形をもつものがあるとわかったんです
ぼくは、その一番でかい明るい星雲を“ジギタリス”と命名したんです

   大島弓子「ジギタリス」(1986年)より

   **********

うーむ、どうも私が暗闇に見ているものとは違うっぽい。

私の見ているものは、どこからともなくわいて出て消滅、はしません。
不定形の発光体で、一定の流れもあるけれど、目をつむった暗闇全体にそれは広がっているし、目をつむらなくても、明かりを消した真っ暗の中に、それは広がっているのです。
それの形は様々で、幼い頃によく見て一番綺麗だったのは、丸いおはじきの輪っかを繋げて冠のような形にしたもの。色も七色全部あって、形も様々。
前の記事に書いたように、手でつかまえることができました。
今は、一番たくさん見えるのは、小さいひし形がトランプの12みたいに一面に並んでいるもので、12どころか数え切れないほどに並んでいて、これは幼い頃にも見えていたけれど、ほかには七色の小さい丸い点模様。

ただ、あれに名前を付けるなら、「ジギタリス」というのは、とても合っている気がします。
ジギタリスの花の点々模様に似ているから。
もしかしたら、漫画の作者の大島弓子氏も、私と同じようなものが見えていたのかなあ。

どなたか、自分にも見えるよ、という方はいませんか?
形は同じでなくても。

あなたは、暗闇に何が見えますか?

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