新型コロナ第三波、政府への提言2020/12/02

65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人に対して、東京発のGo To トラベルの停止または自粛が決まったようだ。
私は全く評価しない。片手落ちもいいとこだ。
第三波に対して積極的な対策を行っていないという批判をかわす為の、形だけの対応としか思えない。

政府は経済を止めたくない。それは分かる。観光や宿泊、飲食、交通などの従事者の経済生活を守るために、Go To トラベルは一定の効果を上げているらしい。収入が無くなって事業が立ち行かなくなったり、中には絶望して死を選んでしまう例もあるらしいから、それは避けなければならない。

一方で、新型コロナウイルス感染による死者の増加や医療のひっ迫という現実もある。こちらも深刻。

両者を天秤にかけるわけにはいかない。どちらも守らなくてはならない。
そうであるなら、まずは感染拡大を止める対策を実行し、その上で経済支援に力を入れるべき。

65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人のGo To トラベル停止または自粛というのは、本人たちの感染を予防する意味しかない。若い人たちがGo To トラベルによって移動すれば、移動した先で感染拡大を引き起こす。その対策は全く考えられていない。

私の住む県も急速な第三波に襲われているが、きっかけは、感染拡大する大都市との間の移動で、それがクラスターを引き起こし、今では感染ルートを追えない市中感染が急増している。

65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人は、感染すれば症状が出やすいから、体調が悪くなり、多くはGo To トラベルを控えるだろう。もちろん、体調が悪いのを押して旅行して感染源となった例は過去にあったが。
若い人は感染しても症状が出にくいから、もし感染していても気付かずに移動し、移動した先で感染を広めてしまう。けれども、政府は、その事に対する対策を打つ気は全くないらしい。

私の母がお世話になっているグループホーム。第二波終息後に一度は面会制限が解除されたが、急速な第三波の拡大により、ついに再び面会禁止となった。
自閉症スペクトラム障害の上にコロナ禍によって社会から孤立してしまっている私は、情緒不安定で母に会うことは難しい。代わりに姉や姪が面会してくれていたが、それも不可能となった。

第一波よりも第二波よりも急激で大きな第三波。これが下火になったとしても、また第四波がやってくるに違いない。
ワクチン接種が広がり、感染拡大が抑えられ、万一感染したとしても重症化が避けられる、という状態にならない限り、平穏は訪れないのだろう。

道のりは長い。政策を打つ政府も大変なのは分かるが、それが出来なければ政府としての意味は無いに等しい。

眠そうな目での釈明は、もう見たくない。飽き飽きだ。
対面や保身を捨て、熱意あふれる瞳で、使命感を持って立場に関係なくリーダー達が一丸となり全力を傾けて、今こそこの難局を乗り切るリーダーシップを発揮して欲しい。
尊敬するに足る指導者であると証明して欲しい。
そして、国民が勇気と希望を持って頑張れる国にしなければならない。

上記とは別に、以下の提言をしたい。

早急に、年越し村の設置支援を!
このままでは年を越せずに自殺を考える人が急増する。
これとは別に、DVに悩む女性と、自宅を失った人の為の宿泊場所の確保を! 
観光業が低迷して空いている低額な宿泊施設や、民間の研修施設、教育委員会が設置している青少年研修センター等の宿泊が出来る施設を借り上げ、無料で提供を!

限られるであろう予算は、本当に必要な対策に使って欲しい!

改正予防接種法の成立に思う2020/12/02

新型コロナウイルスのワクチンを円滑に接種する体制を整備するための法律が参議院本会議で全会一致で可決・成立したとのこと。

ワクチンの接種を国民の「努力義務」と位置づけ、接種は市町村が行い、費用は全額国が負担するという。
また、健康被害が確認された場合は、医療費の支給などを行うほか、健康被害を受けた人に製薬会社が賠償した場合は、国が損失を補填することも盛り込まれているという。
高齢者や基礎疾患のある人、医療従事者を優先的に接種する方針のようだ。

改正予防接種法の内容自体は、一定の評価はできる。

しかし、ワクチン接種の優先順位は、高齢者や基礎疾患のある人、医療従事者だけでは足りない。
介護施設職員、保育園等の職員、幼稚園を含む学校職員、そして、忘れてはいけないのが、ゴミ収集業務の従事者だ。
次には、小売店従業員や飲食店従業員、運輸配送業の従事者などの、いわゆるエッセンシャルワーカー。

特に、ゴミ収集業者や運輸配送業者は、社会において血管のような重要な業務を担っているにもかかわらず、心無い人達からの謂われなき誹謗中傷も相次いでいるらしい。

ゴミが収集されなければ街にゴミが溢れ、悪臭も漂い、不衛生になるし、運輸配送はストップすれば生活必需品さえ手に入らなくなる。
人の体に置き換えれば、静脈と動脈だ。血液の流れが滞ればどうなるか、分からない人は居ないはず。
そんな必要不可欠な業務に携わる人達を攻撃するなんて言語道断。

政府は、そんな必要不可欠な業務について、もっと国民の理解を深める努力をし、従事者を守るべき。

それから、健康被害についてだが、新型コロナウイルスワクチンによる健康被害をどのように定義するのか。どの程度の健康被害で医療費が支給されるのか。どこが判断するのか。製薬会社から賠償を受けるためには結局は裁判が必要ではないのか。などの疑問が残る。

私は特異体質らしく、様様な薬で副反応を起こすために治療にも支障をきたし、救急搬送されたこともあるし、インフルエンザ予防接種でも発熱で2週間ほど寝込んだことがある。
私自身は長い人生の中で肺炎や気管支炎には何度もなっているけれどインフルエンザには一度も罹ったことが無く、高齢の母親との同居に当たって感染源とならないように人生初インフルエンザ予防接種を受けたら、大変な事になった。
予防接種時に副反応の説明が無く、当時無職であったこと、自分以外には車の運転が出来なかったことなどもあり、病院には行かずに自宅で寝て回復を待った。

だから、私は、新型コロナウイルのスワクチン接種が「努力義務」と言われても、接種できない。接種後に体調が悪くなっても、一人暮らしの私を、一体誰が看病したり病院に連れて行ってくれたりするというのか。
それに、健康被害が確認された場合の医療費の支給にしても、「ワクチン接種との因果関係は確定できない」などと言われたら、きっと支給されないのだろう。製薬会社からの賠償も、ハードルがかなり高いと思われる。
それに何より、たとえ医療費が支給されたり、賠償金をもらえたりしても、健康被害で苦しむのは自分自身。同じ苦しむなら、自らワクチン接種を選んで副反応による健康被害を被るリスクを冒すよりも、徹底的に感染予防対策をした上で万が一感染するリスクを取ったほうがマシだ。
あくまで特異体質な自分に限ってだが。

政府には、もっと熟考して納得できる法律にすることと、リスクも含め国民にきちんと分かりやすく説明することを望む。