改正予防接種法の成立に思う2020/12/02

新型コロナウイルスのワクチンを円滑に接種する体制を整備するための法律が参議院本会議で全会一致で可決・成立したとのこと。

ワクチンの接種を国民の「努力義務」と位置づけ、接種は市町村が行い、費用は全額国が負担するという。
また、健康被害が確認された場合は、医療費の支給などを行うほか、健康被害を受けた人に製薬会社が賠償した場合は、国が損失を補填することも盛り込まれているという。
高齢者や基礎疾患のある人、医療従事者を優先的に接種する方針のようだ。

改正予防接種法の内容自体は、一定の評価はできる。

しかし、ワクチン接種の優先順位は、高齢者や基礎疾患のある人、医療従事者だけでは足りない。
介護施設職員、保育園等の職員、幼稚園を含む学校職員、そして、忘れてはいけないのが、ゴミ収集業務の従事者だ。
次には、小売店従業員や飲食店従業員、運輸配送業の従事者などの、いわゆるエッセンシャルワーカー。

特に、ゴミ収集業者や運輸配送業者は、社会において血管のような重要な業務を担っているにもかかわらず、心無い人達からの謂われなき誹謗中傷も相次いでいるらしい。

ゴミが収集されなければ街にゴミが溢れ、悪臭も漂い、不衛生になるし、運輸配送はストップすれば生活必需品さえ手に入らなくなる。
人の体に置き換えれば、静脈と動脈だ。血液の流れが滞ればどうなるか、分からない人は居ないはず。
そんな必要不可欠な業務に携わる人達を攻撃するなんて言語道断。

政府は、そんな必要不可欠な業務について、もっと国民の理解を深める努力をし、従事者を守るべき。

それから、健康被害についてだが、新型コロナウイルスワクチンによる健康被害をどのように定義するのか。どの程度の健康被害で医療費が支給されるのか。どこが判断するのか。製薬会社から賠償を受けるためには結局は裁判が必要ではないのか。などの疑問が残る。

私は特異体質らしく、様様な薬で副反応を起こすために治療にも支障をきたし、救急搬送されたこともあるし、インフルエンザ予防接種でも発熱で2週間ほど寝込んだことがある。
私自身は長い人生の中で肺炎や気管支炎には何度もなっているけれどインフルエンザには一度も罹ったことが無く、高齢の母親との同居に当たって感染源とならないように人生初インフルエンザ予防接種を受けたら、大変な事になった。
予防接種時に副反応の説明が無く、当時無職であったこと、自分以外には車の運転が出来なかったことなどもあり、病院には行かずに自宅で寝て回復を待った。

だから、私は、新型コロナウイルのスワクチン接種が「努力義務」と言われても、接種できない。接種後に体調が悪くなっても、一人暮らしの私を、一体誰が看病したり病院に連れて行ってくれたりするというのか。
それに、健康被害が確認された場合の医療費の支給にしても、「ワクチン接種との因果関係は確定できない」などと言われたら、きっと支給されないのだろう。製薬会社からの賠償も、ハードルがかなり高いと思われる。
それに何より、たとえ医療費が支給されたり、賠償金をもらえたりしても、健康被害で苦しむのは自分自身。同じ苦しむなら、自らワクチン接種を選んで副反応による健康被害を被るリスクを冒すよりも、徹底的に感染予防対策をした上で万が一感染するリスクを取ったほうがマシだ。
あくまで特異体質な自分に限ってだが。

政府には、もっと熟考して納得できる法律にすることと、リスクも含め国民にきちんと分かりやすく説明することを望む。

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