口腔ケアとインフルエンザ予防接種2020/10/08

しばらくブログを書けませんでした。
パソコンも数回しか開けませんでした。
9月30日にとても不安なことがあり、10月5日にも心配な事がありました。
どちらも母の介護に関することです。

話し相手もなくコロナ禍で他人と顔を合わせることも殆ど無い私は、不安と心配から負のスパイラルに陥って、どんどん深みにはまって、食欲も無くなり、食事を作って食べても、味覚はあるのに何を食べても味がしないような感じで、死なない程度に食べていました。
生きていても甲斐の無い毎日で、この先も何も変わらないだろうし、生きていたいとは思わないのだけれど、前にも書いたように、母の介護の責任もあるし、生前整理もまだ出来ないし、今はまだ生きていくしかないから。

9月30日は、母がお世話になっているグループホームで口腔ケアをお願いしているクリニックからの電話でしたが、活舌が悪くてサシスセソが聞き取れず、おまけに電話の向こうの背後で大声で喋ったり笑ったりしていて、何度も聞き返さなければなりませんでした。

母がグループホームに入所した時の、クリニックの契約書の内容に変更があるので署名捺印し直してほしいとのこと。
「今からご自宅に行きたいのですがいらっしゃいますか?」
そう聞かれたので
「後で買い物に行きたいと思っていますが、まだ暫くは家に居ます」
と答えたら
「うちのクリニックの場所は分かりますか?」
え?来てくれるんじゃなかったの?と思ったけれど、クリニックに行った事がないので分からないと答えると、道順を説明されました。
?????
まあいいや、コロナ禍だし、自宅に入れるより、私が行ったほうがコロナ対策出来る、と思って、夕方行くと伝えました。
睡眠時間的には足りているはずなのに、眠くて眠くて、車を運転できる状態ではなかったからです、

ボールペンと印鑑と朱肉をポーチに入れて準備し、ソファで少し寝てからクリニックに行ったのですが、行ってみたらビックリでした。
出て来た担当者はマスクをしておらず、手指の消毒も置かれていませんでした。
十数名が仕事をしている机に案内され、書類を広げて椅子を勧められました。おそらくは、その担当者の座席です。
「椅子はいりません。立ったままで大丈夫です」と答えました。
「書きにくくないですか?」
「いえ、慣れていますから」
それじゃあ、と、出入り口のカウンターに案内されて、そこで説明を始めたので、
「すみませんが、マスクを付けて貰えませんか?」とお願いしました。もちろん私はマスクしてましたよ。
「ああ、すみません。このままで仕事してたので、つい忘れてました」
え? いつもマスクせずに仕事してるの? 三密じゃないの? 迂闊すぎるでしょう。
さらに驚きは続きます。
母がグループホームに入ったのは昨年の10月半ば過ぎだったのですが、新しくなったという契約書は、既に昨年10月1日から使用されていた物だったのです。
「つまり、契約書の内容が変更されたのは、最近になってではなくて、私が契約書を書いた時から、間違って古い物を渡されていたということですか?」
「ドクターが変わったものですから、引継ぎが上手くいってなくて。日付も違っているので直して下さい」
え?????と思いました。
「これ私の字じゃないですよ。署名捺印だけして、日付はクリニックさんの方で後で記入すると言われたから、私は書いてないですよ」
「そうですか。令和2年10月30日になっているので令和1年に書き変えて下さい」
「これ、ホントに私の字じゃないですから」
私は不信感を抱かずにいられませんでした。
つまり、古い契約書に署名捺印させた上に、その事に気付かず、おそらくは年が明けて令和2年になってから日付を記入したから間違ったのだと思われるし、書類が古い形式であることにも1年近く気付いていなかった?!

持参したボールペンと印鑑と朱肉で署名捺印し、日付も令和1年で書いて、気を取り直して、母の口腔ケアについて最近の様子を聞きました。
「月に4回ほど行っていますが、しばらくはコロナで入室出来なかったので口腔ケアも中断していましたが、また再開して、中断していたわりには悪化も無くて良い状態です。泡が立つのがダメなので、泡の立たないジェルの歯ブラシに変えてます」
ん?ジェルの歯ブラシ?
「ジェルの歯ブラシじゃなくて、歯磨きでは?」
「あ、そうです。歯磨きです」
歯磨きの事なら、11か月前の入所後すぐにホームから了承を求められたから以前から知っていました。
「ドクターは、どのくらいの頻度で診て下さっているのですか?」
「月に1度は診ています。私がだいたい週4回で、ドクターもそのうち1回は同伴してますから」
あれっ?前の話と合わない。週4のうち1回はドクターが同伴してたら、ドクターは週1の月4になる。
「週4回ケアしてくださってるんですか? 月に4回ですよね?」
「ああ、そうです。週に2回の時もありますけど」
「ドクターは月に1回なんですね?」
「だいたいそうです」
気を取り直して、母の事をお願いしました。
「私が自宅で介護していた頃は、定期的に近所の歯科でケアしてもらっていたんです。でも、介護老人保健施設に入ってからはそれが出来なくなって、使っていた入れ歯も下の入れ歯が傷んで使えなくなって、施設では上の入れ歯だけ使っていて、上の入れ歯だけでは噛めないから使わないほうがいいって伝えたんですけど、施設ではずっと上の入れ歯だけ入れていたんです。認知症が進んで入れ歯を入れていることが分からなくなったりしていて、自宅に一時帰宅させた時にやっと上の入れ歯を外したら、食べかすが上あごに一杯付いていて、それ以来、もう入れ歯は施設に持たせずに、上だけの入れ歯は意味が無いし不衛生になるから、使わないで下さいって伝えて、本当はきちんと上下の入れ歯を入れてきちんと噛めたほうが認知症にも良いと思うんですが、認知症が進行して新しい入れ歯は作れなかったので、こちらのクリニックでは認知症のケアに慣れていて入れ歯も作れると聞いたので、今すぐには無理でも、どうぞその方向で宜しくお願いします」
「そうですか。普段は話を聞く機会もないので、色々聞けて良かったです。ドクターに伝えておきますね」
「契約時にお話ししてありますので、多分御存知と思いますが、意向は契約時と変わっていませんので、もし入れ歯を作れる状態に好転しましたら、どうぞ宜しくお願いします」

その後、クリニックの近くで買い物をさっと済ませてから帰宅して、ありあわせの食べ物でさっと夕食を準備して食べたけれど、クタクタになったし、色々な面で不安ばかりが残りました。
あんなに間違いだらけで大丈夫なの?
どこのクリニックもあんなものなの?
私が細かすぎるの?

それから10月5日です。
グループホームからの電話。
先月9日に、母の要介護認定更新書類に署名捺印するために来て欲しいと連絡があり、その時に、インフルエンザ予防接種について尋ねました。
ホームからは、今年の事はまだ分からないとの回答でしたが、母は毎年10月初めに予防接種していたし、今年は新型コロナウイルスのこともあって高齢者は10月1日から、それ以外の人は10月26日以降の接種が政府からも呼び掛けられているので、とても気になったからです。
22日に書類に署名捺印しに行った時に、今年の予診票はまだ無いとのことで、昨年の物と様式は同じはずだからと言われて記名したのですが、10月5日の電話は、インフルエンザ予防接種の日程が11月8日になったという報告でした。
「まだ1か月以上も先なんですか?」
理由の一つとして予診票がまだ届いていないと言うので、私は自分で市役所に問い合わせをしようと電話帳で調べるまでしていたのですが、電話をする前に、不在だった施設長から電話がありました。予診票は先ほど届いて、予防接種を担当してくれる病院から提示された日程が11月8日だったと。
「それでは、11月8日を提示された時に、もう少し早い日程は取れないのかという確認はされていないという事ですか?」
「はい、していません」
そうか、11月8日を遅いとは思って貰えなかったのだなと、私は残念に思いました。
リスクの高い高齢者が集団生活をする施設だから、1日でも2日でも早く予防接種をする必要があると思うのに。
それから色々なやり取りがあり、結局、日程は11月8日で変えられないとのことでした。
「色々失礼な事を申し上げたと思うのですが、市内の高齢者施設でもコロナのクラスターが発生しているし、インフルエンザ予防接種を受ける前に一人でもインフルエンザに罹ってしまったらと心配するあまりの事なので、どうかご容赦ください」
「いえいえ、施設のクラスターもあったし、ドクターの感染もありましたからね」

実は、入所の際の契約書に署名捺印する際にも、私は細かい部分を指摘し、この契約内容では署名捺印できないと伝えたことがあったのです。
膨大な量の契約書の文面をきちんと細部まで読む人は少ないかもしれません。私は隅々まで読んで、不明な点は質問しました。
私が問題視したのは、「心肺停止状態になった時の対応について、延命治療を希望するかしないかの選択肢を選ぶようになっていた箇所です。
「心肺停止といっても状況は色々ありますよね。回復の見込みが無いのに機械に繋いで悪戯に延命するのは本人に辛い思いをさせるだけだと思うので、私も望みませんが、例えばAEDで蘇生が可能なら、迷わず使って欲しいです。この選択肢には選べるものがありません。それに、延命治療をするかしないかを契約書で誓約するのはおかしくないですか? この選択肢から今選んで〇を付けなければいけないなら、私は契約書に署名捺印できません」
「すみません。言われてみればそうですね。今まで気にしたことが無かったです」
実際はもっと細かい会話があって、記憶が消えない私は今も勿論覚えていますが、長くなるし、インフルエンザ予防接種とは関係ないのでこれくらいにしておきますが、要するに私は、多くの人達がスルーするであろう事をスルー出来ないのですよ。

私って重箱の隅をつつく嫌な性格って思われている?
細かすぎる性格で嫌われる?
けれど、決して難癖をつけたいわけではなく、疑問があるから聞き、変だと思うから指摘する、特に契約書なんて重要なものは斜め読みして簡単に署名捺印してはいけない。
隣近所との日常会話なら、ん?と思ってもスルーするけれど、母の介護に関することだから、「ヤな性格」と思われたとしても、細かい情報も見落としてはいけないと思うし、正しく受け取りたいし、思いはきちんと伝えたい、そう思うのです。

そばで見ていることが出来ないから、不安や心配は尽きず、そのことを誰かに話して、「そんな事があったんだ。大変だったね、心配だね」そんな言葉でも返して貰えたら、少しは心が軽くなれると思うのだけれど。

インフルエンザは本当に心配です。もし罹ってしまったら、新型コロナウイルスの症状と見分けが難しいというし、今までは早めの予防接種で罹らなかったのだけれど、どうかホーム内でインフルエンザもコロナもありませんように。
神様どうかお願いします。

追1:
グループホーム入所時の契約書は、一番近い選択肢に〇を付けて但し書きを付け加え、署名捺印しましたよ。

追2:
文面では、私がいかにも滑らかに質問したり答えたり説明したりしたように受け取られそうですが、すべて、震える声で精一杯に話してました。教員をしていた頃から、会議で司会をしたり質問したり自分で作った資料を説明したりする時は、声が震えるのを必死で堪えながらでした。高機能自閉症と診断されて、そのせいだったのかと納得しました。授業とか生徒と話す時とかは震えなかったんですけれどね。